ダイバーシティってやつはロックだ

おう、みんな元気か?人事部部長のLo_Guy(ローガイ)だ。

今日もエスプレッソを胃袋に流し込みながら、俺のハートはフルテンションだ。人事部長なんて肩書きを背負ってはいるが、魂はギターを握ったまま。会社の人事も人生のステージも、結局は同じ「セッション」だと思ってる。

さて、今回のテーマは「ダイバーシティ」。最近はどの会社も「うちは多様性を尊重してます」なんてカッコよく言うけど、言うだけならロックじゃない。俺はね、もっと生々しく、血が通った言葉で語りたい。今日は俺の人事部長人生と、ロックの現場から見た「ダイバーシティ」について、ガツンと語らせてもらうぜ。

目次

ダイバーシティは「寄せ集め」じゃねぇ

まず勘違いしちゃいけないのは、ダイバーシティってのは単なる「いろんな人がいる」状態じゃないってことだ。ロックバンドを思い浮かべてみろ。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム ― 役割も音色もバラバラだ。そこにキーボードや管楽器が加わることもある。全員が同じフレーズを弾いてたらどうだ? つまらないカラオケ大会になるだけさ。

重要なのは「違う音が混ざり合って、新しいグルーヴを生み出すこと」。これがダイバーシティの本質なんだ。

俺が新人時代に入った会社では、典型的な昭和スタイルだった。重要会議の参加者は男ばかり、ネクタイの色も似たり寄ったり、会議での発言は年功序列。そりゃ「安定感」って意味ではよかったのかもしれないけど、新しいアイデアが出ないんだよな。
「これ、もっとこうしたら効率的じゃないですか?」って言っても、上司が一言「余計なこと言うな」で終了。音楽で言えば、ギターソロが始まる前にアンプの電源切られるようなもんだ。

それじゃあ、いつまで経っても新しい曲なんて生まれない。だから俺は思うんだ。ダイバーシティは、違う音を許すことから始まる。

性別の多様性はバンドのハーモニーだ

次に、性別の話をしようか。

俺の若いころは、女性が管理職になるなんて珍しかった。いや、珍しいどころか「お茶くみ」なんて言葉が平気で飛び交ってた時代だ。今思えば、完全に「時代遅れの演歌」だな。

いや、演歌も今聞くと素晴らしい作品が多いことはわかってるんだ。イメージだよ、イメージ!!重箱の隅をつつくのはやめてくれ。

気を取り直して・・・でも、時代は変わった。今の若い女性社員は、バンドで言えば「コーラス担当」だけじゃなく、ギターもドラムもバリバリやる。俺の会社にも、リーダーシップを発揮して部署を引っ張ってる女性マネージャーがいるんだが、彼女が会議で発言すると雰囲気が一変する。視点が新しいし、共感力もあって、チームがスッとまとまるんだよ。

これが「女性の声」が混ざることで生まれるハーモニーだ。音楽でも、男性ボーカルと女性ボーカルのデュエットって鳥肌モンだろ? あれと同じ。違う音域が響き合うからこそ、厚みが出るんだ。

世代の違いはリズムの違い

ダイバーシティって言うと、性別や国籍の話が多いけど、世代の違いも忘れちゃいけない。
俺なんかはバリバリのアナログ世代だ。若いころはカセットテープに曲を録音して、「B面まで聴いてくれよ」なんて言ってた。でも今の若手はスマホひとつで音楽も仕事も完結する。

正直、最初は戸惑ったよ。「Slack? Zoom? そんなもんで仕事が回るのか?」ってな。でも彼らのテンポ感は早い。会議で長々と話し合うより、チャットでサクッと決めちゃう。そのスピード感は、まるでイングウェイ・マルムスティーンのギターだ。Faster Than Speed Of Lightってタイトルの曲があるんだけど、まさにあんな感じ・・・ってのは言いすぎかな?

一方で、ベテラン社員には経験という「リズムの重み」がある。ドラムのバスドラみたいなもんだな。若手の速いビートに、ベテランのどっしりしたリズムが加わると、バンドは抜群に安定する。これはそうだな、70年代のロックシーンにおけるジョン・ボーナムの存在感と言えばいいいかもしれないな。
つまり、世代の違いはリズムの違い。そこをミックスするのが、俺たち人事の仕事なんだ。

国籍の違いはスケールを広げる

もうひとつ、グローバル化の話もしておこう。
最近は外国籍の社員も増えてきて、社内の会話に英語や中国語が飛び交うことも珍しくない。これを「ややこしい」と思うか、「新しいスケールだ」と思うかで、会社の未来は変わる。

音楽で言えば、ブルースにラテンのリズムが混ざったらどうだ? それはもう、最高に踊れるロックンロールになるだろう。
俺が関わっている会社でも、インド出身のエンジニアが斬新なアルゴリズムを提案してくれたことがあった。日本人にはない発想で、一気にプロジェクトが加速した。

そう考えると、国籍の違いってのは「異なる音階」を手に入れることなんだよな。Cメジャーしか弾けなかったギターが、ある日突然、フラメンコスケールを覚えたら ― 演奏の幅は一気に広がる。

マイノリティの声はノイズじゃない

ここで大事なのは、マイノリティの声を「ノイズ」扱いしないことだ。
LGBTQ+の社員、障害を持つ社員、家庭の事情でフルタイム勤務できない社員 ― 彼らの声は「雑音」なんかじゃない。むしろ、そこにしかないリアルな響きがある。

俺は昔、耳の不自由な社員と一緒に働いたことがある。彼は会議中に発言は少なかったが、資料にまとめて送ってくる内容が、どれも核心を突いていた。周りが「言葉」で騒いでいるときに、彼は「本質の音」に集中していたんだ。
あのとき俺は学んだよ。音楽においても、人間関係においても、聞き逃しちゃいけない音がある。

ダイバーシティ経営はジャムセッションだ

結局のところ、ダイバーシティってのは「全員で同じ音を出せ」って話じゃない。

違う音がぶつかり合って、新しいグルーヴを生むこと。そのためには、お互いの音を聞く耳と、即興で合わせる柔軟さが必要だ。

ジャムセッションを思い浮かべてくれ。ギターが突っ走ったら、ドラムがリズムを変えて合わせる。ベースが妙なフレーズを入れたら、キーボードがそれを拾う。そうして生まれた瞬間の化学反応こそが「最高の音楽」なんだ。 会社も同じだ。全員のバックグラウンドが違うからこそ、会議室の中はライブハウスになる。俺はその空間を「調整」するのが人事部長の役割だと思ってる。つまり俺は、会社というステージの「バンドマスター」ってわけだ。

余談:ダイバーシティとラーメン屋

ちょっと余談を挟もう。
この前、深夜のラーメン屋に行ったんだ。カウンターに座ってるのは、スーツ姿のサラリーマン、外国人観光客、女子大生、そして俺みたいなロックオヤジ。見事にバラバラだ。

でもさ、同じタイミングで「替え玉!」って叫んだ瞬間、全員が笑ったんだよ。そこには言語も世代も関係なかった。
つまり、人間は「共通の楽しみ」を見つけると、一瞬でつながれる。ダイバーシティも同じさ。違いを前提にしつつ、共通のビートを見つけた瞬間、チームは最強になる。

最後に

ダイバーシティを語ると、どうしても「理念」とか「制度」とか、固い言葉になりがちだ。でも本質はもっとシンプルだと思うんだ。
「違う音を許し、響き合わせ、新しい曲を奏でること。」

それはロックの現場でも、会社の現場でも同じ。
人事部長としての俺の役割は、みんなの音を尊重し、最高のセッションをプロデュースすることだ。

だから俺はこうシャウトしたい。
「ダイバーシティってやつは、最高にロックだ!」

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この記事を書いた人

第二次ベビーブーム/団塊ジュニア/就職氷河期一期生

サラリーマン時代の最高年俸は2000万円。
現在は複数の会社役員として活動中。
業績不振企業の再建で半期に2億円の収益改善を達成。給料を下げない「戦略的ジョブホッパー」として転職・出向を重ね独立。

新型コロナ期にオンライン転職相談を実施し、3桁超のカウンセリングを担当。

求職者支援と企業コンサルの双方に対応できることが強み。

経験企業:一部上場企業からベンチャーまで
経験事業:製造、小売、コンサル、医療、金融、広告、システム開発、リサーチ、モバイル、通販、メディア運営、ウェブベンダー
経験職種:営業・開発・マーケティング・コンプライアンス・経理・人事総務・経営企画・取締役

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